博多の山笠

7月になると、いよいよ山笠の本番です。準備は6月1日から始まるのですが、本格的にソワソワしてくるのは、やはり7月に入ってからです。担ぐ山笠とは別に飾り山笠があり、14ヶ所の商店街などに飾られています。飾りは毎年変わります。大きくて、こんなにりっぱなものはないですね。そして、何度か慣らしの為に山笠を色んな所で担ぎます。最後は7月15日午前4時59分からの追い山笠で終わりです。7つの山笠がそれぞれに競争するのです。私も、博多の女ですね。この時期になると、妙に、心がざわつくというか、心に少しの火がつきます。もう、還暦を過ぎてますので、心身ともに、着火するわけではないのですが。心にボヤですね。少し、変な気持になります。昔の若い元気な時を思い出す瞬間です。人の色香とでもいいますか。祭りは人間の情熱に関係があります。老いも若きも子供もワクワクします。まして、山笠は男性の「フンドシ姿」のオンパレードです。女性は目がついていきますね。ですが、最後の追い山笠になると、「フンドシ姿」ばかり気にしていられません。重い山笠を何十人もの男性が、交代で担ぐんです。その迫力は、すさまじいほどです。少しでも、気を抜くと、命に係わる、恐ろしい事態が起こるかもしれませんからね。それに、時間かけて、担ぎ終えるのですから気合がMAXじゃないと無理です。半分は裸状態で、自分をさらけ出します。裸は気持ちがいいらしいです。お相撲さんもそうです。祭りを終えた後に、自分を出し切った男としての満足感を味わっているのでしょうか。清々しい、いい顔してる。私は女だから分かりませんが、裸もダメです。一度、山笠を担いだ男性は病みつきになるそうです。毎年、祭りに出たくなります。ま~、祭りの締めの打ち上げが楽しくて、病みつきになる人もいるらしいですが。酒飲めるし、大騒ぎできます。ヒーローですから。いずれにしろ、祭りには、魅力がある。人を虜にする、魔力があるらしいです。祭りが終わった、翌日から、来年の祭りの準備が始まります。この事からも、まんまと、魔法にかかっている男性がいかに多いか、想像できますね。一年中祭りの事ばかり考えてる、祭りバカに自分から、名乗りをあげて、楽しんでる男性。私のいとこもその一人です。博多の山笠は、男達の究極の遊びですね。山笠が終わると同時に、梅雨明けもあり、博多の街は本格的に夏になります。