アキはやっと、竜馬も来たので、みんなと揃って、コーヒーをおいしく頂いた。やっぱり、マスターの入れてくれたコーヒーは最高だと思った。その後にさっそく、話の本題にはいる事にした。アキは師匠に自分の考えを伝えることに集中した。自分が行動する事のその①代議士の近藤正夫氏に直接会いに行くこと。その②代議士の秘書に会いに行くこと。師匠にはどちらも、危険なので反対されたのだ。師匠から強く言われた事は「まず、その秘書は代議士を脅迫するくらいの男なので、危険すぎるじゃろうが。代議士も、家族の闇の秘密を持っているのだから、建前は穏やかでも、裏では何をしてくるか分からないじゃろうな。」その理由でダメだと注意されたのだった。アキはそれでも師匠に食い下がって「この行動をすることで、何らかの解決策がみえてくるはずです。」と、訴ったえた。それから、自分はすでに決心していて、気持ちは変わらない事を言い張るばかりだった。アキは「もう、決めたけんね。誰がなんかゆうても、心は変わらんけんね。これが博多の女やけん。」と心の底から博多弁で伝える。師匠は仕方がないので、今度もタロットで占うことにした。気持ちを込めて、引いたカードは、2枚で《運命の輪と正義》だった。興奮した、師匠はカードの意味をみんなに伝えたのだった。《運命の巡り合わせを受け入れて、奇跡を目撃する。出来事の道理が分かり、正しいことを行う事ができる。新しい展開のほうへ押し流されて、見通しが広がる。》このカードの結果に師匠も驚いてしまったのだが、自分の占い師としての能力に自信がある。だから、タロットカードを認めないわけにもいかない。いやいやながら、アキにOKをだしたのだった。それで、師匠から厳重に言われた事はたったの2つだった。①くれぐれも危ない事はしないように。②竜馬といつも行動すること。アキは約束を守る事を固く誓い、すぐに、代議士、今藤正夫氏の事務所にアポイントを取ることにした。事務所からは心よく、承諾してもらい、数日後に訪ねる約束を無事に交わす事が出来たので、少し安心してしまう。実はその電話で話した人物は、脅迫状を書いた秘書だったのだ。アキは訪問のための落ち合う日時と場所を竜馬と約束した。そしてもう一つ、最も大切な事があると感じたのだった。それは、今後の行動について作戦会議を開く事だ。このことは、緊急で重要項目だった。次回に続く。