私の宿敵は恐怖心です。それは、やっかいな事に、いつどんなときに私の心を占領してくるか分からないのです。私としても、防ぎようがないのですからとても困っているという現状なのです。この恐怖心は何となく状況が悪いなどの軽い気配でも、素早く、静かに私の元にやってくるのです。私の狭い心に図々しくも侵入してくるのですから最強としかいえません。その恐怖心は最初、薄い色なのでしょうか?よく見ないと分からない程度の色がついているのですが、そのうちにグレー色になっていきます。そして私の頭にも入り込み、クルクルと脳みその中で思考回路という化け物に変わっていくのです。それはそれは容赦なく巡り続けます。私、頭も良くないのにですよ。思考が勝手に回るのです。そして、ネガティブな思考が得意な私は、すぐ、このことにハマリます。訳が分からなくなり最終的には、恐怖に心の全てを占領されてしまうのです。そうなってしまえば最悪、全ての事をマイナスで悪いようにしか考えられません。この時は、心の中の色は真黒です。もうこれ以上無理だと思い、暗い暗い気持ちに浸っている時に、家の中にある、ポジティブ本に目が行きました。やたらと本を家じゅうに放置しているので、どこででも、手に取ることができるのです。 【あ~。助かった。この本があった】 本を手にとり何行か読み進んでいくうちに、心が少し軽くなるのが分かります。 【あ、そうなんだね。これでいいんだよね。みんなそうなんだ。私だけじゃないんだよね】 又、違う本のページをパラパラとめくってみます。 ≪自己啓発に精神世界≫ もう何度くらい助けられただろうか!という思いで心の底から 【ありがとう】 と溢れ出す感謝の言葉。とりあえずは、最悪な状況からの脱出成功です。恥ずかしい話ですが、こんな事を繰り返しながら、宿敵の恐怖心と戦っている私なのです。他に方法を知らないから仕方がないと思っています。